コラム
デジタルクーポンとは?店舗ビジネスで導入するメリットやシステムを紹介
デジタルクーポンは、紙で発行していたクーポンをスマートフォンアプリやQRコード、Webサイトなどから発行するものです。店舗側にとってもユーザー側にとっても利便性が高いことから、デジタルクーポンへの移行を考えている店舗運営者が増えています。
ここでは、デジタルクーポンの発行方法やユーザーが利用する流れ・方法、ユーザーがデジタルクーポンを手に入れる手段について紹介します。
目次
デジタルクーポンとは
デジタルクーポンとは、文字通り紙で発行していたクーポンをデジタル化しスマートフォンで使えるようにしたものです。デジタルクーポンを使用する例は以下のようなものがあります。
・クーポンが表示された画面を店頭で見せて紙のクーポンと同じように特典を受ける
・クーポン記載のコードをWebサイトに入力して割引などの特典を得る
・クーポンからWebサイトへ訪問し割引などの特典を得る
WebサイトやECサイトと関連付けることで、デジタルならではの活用も可能です。
店舗がデジタルクーポンを利用するメリット
店舗が紙のクーポンからデジタルに移行するメリットは、以下の5つが考えられます。
・ユーザー情報を収集できる
・ユーザーとの接点が増える
・クーポン配布費用が紙よりも安価
・クーポン企画から配布までの時間が短い
・SNSなどの機能を利用すれば安価にクーポン配信が可能
ユーザー情報を収集できる
紙のクーポンでも集客効果は期待できますが、ユーザー情報の収集には不向きです。
一方、デジタルクーポンは使用したユーザー情報を紐づけることができ、利用状況の集計や属性なども分類できるため、その後の販促活動に活用できます。
ユーザーとの接点が増える
紙のクーポンの場合、配布期間やエリアが限定されるため、クーポンを入手できるユーザーは特定の地域・時間帯に限定されてしまいます。
その点、デジタルクーポンはWebサイトやアプリ、メールなどで配布されるため、配布期間やエリアが紙のクーポンよりも広範囲です。ユーザーの目にも止まりやすく、入手したクーポンはスマートフォン内に保存できるため、使いたいときにすぐに使用できます。
クーポン配布費用が紙よりも安価
紙のクーポンは作成するのに印刷する費用がかかり、配布時にも人件費が発生します。クーポンを自由に取ってもらえるような配布方法の場合でも、補充方法などを考える必要があります。
一方、デジタルクーポンは、印刷費用がかかりません。利用するシステムによっては配信時にコストがかかる場合もありますが、それでもスタッフを配置したり、クーポンを持っていくスタッフの人件費を考えると安価に抑えられます。
クーポン企画から配布までの時間が短い
紙のクーポンは、企画してからユーザーの手に渡るまでに数日の期間を必要とします。
デジタルクーポンは、印刷して配布する時間を削減できるため、企画してから配布までの期間が短縮可能です。クーポンのデザインを自社で行う場合は、企画から数時間後にはクーポンを作成して配布することもできます。
SNSなどの機能を利用すれば安価にクーポン配信が可能
SNSやECサイトを運用していて、そこにユーザーへの一斉配信機能が実装されている場合、クーポン配信システムを自社で開発せずにデジタルクーポンが配信できます。
すでに自社サービスを利用しているユーザーに対して送信できるため、蓄積している情報を元に各ユーザーに合わせたクーポンが配信できるため、マーケティングの面でも大きなメリットになります。
デジタルクーポン導入によるデメリットとは
メリットの多いデジタルクーポンですが、デメリットも考えられます。
デジタルクーポンにすることで従来よりもクーポンに触れる接点が増える分、クーポンありきのユーザーが増える可能性があります。クーポン価格は通常価格よりもお得なので、その価格にユーザーが慣れてしまうと、クーポンを発行しないと来店してもらえなくなる可能性もあります。
クーポンがなくても、購買につながるような販促活動が求められます。また、デジタルクーポンを受け取るためには新たなアプリのダウンロード、会員登録が必要になる可能性があり、受け取るだけの紙のクーポンと比べて手間がかかります。
アプリのダウンロードや個人情報の入力が面倒だと感じてしまうと、クーポンを利用してもらえなくなります。個人情報を入力することに不安を感じるユーザーもいるかもしれません。
紙のクーポンと比較すると便利になることが多い反面、デメリットがあることも念頭に置いておきましょう。
ユーザーがデジタルクーポンを利用するメリット
ユーザーもデジタルクーポンを利用することで多くのメリットが享受できます。
デジタルクーポンはスマートフォンさえあればいつでも使用できるため、紙のクーポンを持ち歩く必要がありません。クーポンを忘れたり、紛失する心配もないので利用機会が失われることはありません。
また、会計時にクーポンを探す手間がなくなり、有効期限切れのクーポンを提示することもないため、会計時の流れもスムーズです。紙のクーポンを持ち歩きたくないユーザーも、スマートフォン一つでクーポンを利用できるので多くのユーザーが利用できます。
ユーザーがデジタルクーポンを利用する流れ
ユーザーが実店舗やECサイトでデジタルクーポンを利用するときの流れを紹介します。導入の前に、自店舗ではどんなオペレーションになるのかをシミュレーションしてみましょう。
実店舗の場合
実店舗でデジタルクーポンを使用する流れは以下のようになります。
- 1.公式サイトやSNSなどからクーポンを取得する
- 2.商品を手に会計へ
- 3.会計時にクーポンが表示されたスマートフォンをレジに提示
- 4.スタッフにクーポンを読み取ってもらう
- 5.使用したクーポンは「使用済み」になる
- 6.クーポンによる割引やサービスが適用される
デジタルクーポンは紙のクーポンと違い、スタッフの確認ミスによって使えないはずのクーポンを受け取るミスが起こりづらくなります。
ECサイトの場合
ECサイトでデジタルクーポンを使用する流れは以下のようになります。
- 1.公式サイトやSNSなどからクーポンコードを取得する
- 2.商品をカゴに入れ会計へ
- 3.取得したクーポン番号を画面に入力
- 4.クーポンによる割引やサービスが適用される
会員制サイトの場合、クーポンを取得した際に自動で会計時に反映されるシステムもあるため、クーポンの利用忘れを防ぐことができます。
ユーザーはどこでデジタルクーポンを取得するのか
ユーザーがデジタルクーポンを取得する主な方法は以下の通りです。
・公式アプリやSNSなどの公式アカウント
・クーポンサイト
アプリや公式アカウント
公式アプリやSNSの公式アカウントをフォローし、そこで配布されるデジタルクーポンを入手します。
デジタルクーポンはセールやキャンペーンと同時に発行されることが多いため、公式アカウントからのアナウンスをきっかけに取得することが多いです。
クーポンサイト
公式アプリやSNS以外にも、クーポン情報を集めたサイトやクーポンを配布するアプリからクーポンが入手できます。
サービスや商品のユーザー以外にも多くの層にアプローチすることができ、PRにもつながります。
デジタルクーポンを配布する方法
デジタルクーポンを配布する代表的な方法は、以下の4つがあります。
・SNSなどの公式アカウントに付属しているクーポン機能を使って配布する
・ECサイトの追加機能でクーポンを作成し配布する
・クーポン作成ツールを利用して配布する
・モバイルクーポンアプリを導入する
SNSなどの公式アカウントに付属しているクーポン機能を使って配布する
SNSの公式アカウント機能にクーポン配布機能がついていることがあります。LINE公式アカウントにも、「クーポン機能」が基本機能として備わっています。
自店舗に興味関心のあるユーザー層に配布できるため、高い利用率が期待できるほか、配布にあたっては、サービス内で取得したユーザー情報を活用して配信することも可能です。
ECサイトの追加機能でクーポンを作成し配布する
ECサイトを運営している場合、オプションとして「クーポン配信機能」がついていることがあります。
ECサイト上で収集したユーザー情報を元に配信できるので、高い利用率に期待できます。また、ECサイトへの遷移も分かりやすいため、ユーザーに負担をかけることなく使用してもらうことができます。
クーポン作成ツールを利用して配布する
Web上に自社のSNSアカウントなどを持っていない場合、クーポン作成ツールでクーポンを作成し、自社のWebサイトやメールマガジンなどで配布します。
クーポン作成ツールは、クーポン作成だけ作成できるものから、配布したクーポンの利用状況を把握できるものまでさまざまです。
モバイルクーポンアプリを導入する
モバイルクーポンを作成・配布するアプリを導入する手段もあります。
アプリ開発には費用がかかり、開発までに時間もかかりますが、自社ユーザーに合わせた対応が可能なアプリが導入できるメリットもあります。
LINEマーケットプレイスの拡張機能でデジタルクーポンを配信する
LINE公式アカウントには「クーポン機能」がついており、友だちになっているユーザーへクーポンを配信することが可能です。デジタルクーポン配信のための必要最低限の機能ならこれで十分と言えます。
しかし、ユーザーにより便利にLINE公式アカウントを利用してもらいたい場合、この機能以上のものが欲しくなるでしょう。
そんなときに活用できるのがLINE公式アカウントをより便利に活用するLINEマーケットプレイスにある拡張機能です。拡張機能の中にはデジタルクーポン配布に活用できるものも存在します。
拡張機能の利用には、月額使用料金がかかりますが、定額で使用でき、自社でアプリを開発するよりも安価です。LINE公式アカウントの拡張機能であるため、新規アプリのダウンロードや会員登録も必要ありません。普段のLINEと同じ使い方でさらに便利になります。店舗側もユーザー側も負担なく使いこなせるでしょう。
拡張機能:店舗集客なら 「スマプレ」
『店舗集客なら 「スマプレ」』は、ユーザーが店舗のLINE公式アカウントをもっと便利に利用できるようにするための拡張機能です。
ユーザーにお得感を持ってもらえる機能として、デジタルクーポンを発行できる「クーポン機能」、特典付きスタンプカードを発行できる「スタンプカード機能」を搭載しています。
LINE公式アカウントを便利に使ってもらうための機能として、トーク形式で絞り込みながら目的の情報に辿り着ける「絞り込み検索機能」、位置情報から店舗検索可能な「店舗検索機能」も搭載しています。
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店舗集客なら 「スマプレ」
費用:月額45,000円
トライアルの有無:あり
公式サイト:https://line-marketplace.com/jp/app/smartpleasurepro
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紙のクーポンからデジタルクーポンへ移行することで、クーポン使用率のアップや今までクーポンを目にしたことがなかったユーザーへのアプローチが期待できます。
デジタルクーポンの発行は、SNSアカウントの機能やクーポンアプリの使用などの方法が存在しますが、LINE公式アカウントの拡張機能を使えばユーザーに有益なクーポン発行が可能です。ぜひLINE公式アカウントを活用したデジタルクーポンの導入をご検討ください。
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